うつくしい子ども 石田衣良 読書 2008年10月05日 現在よりもやや技術の進んだ世界。普通に過ごしていた14歳の少年。 ある日、妹と同じ年齢の少女が近所で殺された。その犯人は弟だった。 突然訪れた日常の変化、弟を殺人へと駆り立てたものは何だったのか。周りの変化の中で、その14歳の少年は答えを捜し求める。 はじめは主人公である14歳の少年と、勤務3年目の新聞記者と交互の目線から事件の状況が書かれてあります。物語が進むにつれて、徐々に少年目線の話に切り替わって行きます。 珍しい設定ではないですが、この切り替わりがとてもよかったです。 全体として決して悪いものではないのですが、中盤から終盤に変わるあたりにあった、秘密を打ち明ける場面がダメでした。必要なシーンですが、全体から完全に浮いてしまった印象を受けました。 PR