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G-雑記

社会人のたまに更新されるぼんやりとしたブログ


46番目の密室 有栖川有栖

多くの作家・編集者が集まるクリスマスパーティ。
その次の日、密室トリックを45作発表していた、真壁聖一が頭部を焼かれ死んでいた。
その部屋は密室。彼が考えた「46番目の密室」で封じられたのか。


作家たちがわからない多くの謎を解明していく様は非常に気持ちよく、また、アリスの「犯人が知り合いの中にいるかもしれない」という状況と火村のそうでな い状況の対比もなかなか面白いです。

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チーム・バチスタの栄光 上・下

少し前にドラマをやっていたものの原作。

主人公よりもっとできる人が問題を解決してしまうのはよくあることで、そのパターンにきちっとは まっているのですが、きちっとできる人のキャラクターが立っているので問題はないです。

ひとつの事件に対して、その主人公とでき る人の調査を別々に(できる人間は主人公と一緒にいるけど)見せてもらうのは面白かったですね。
人間関係もしっかりわかりますし、対立や共闘など がわかりやすいのもよかったです。

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プロ野球の一流たち 二宮 清純 講談社

私はプロ野球が好きで、毎年注目してみています。
そんなプロ野球の「一流」にスポットライトをあてているのがこの本です。
私の知らない昔の人も、現在活躍している人もひっくるめて、
現在の一流とそうでな人との技術的、精神的な差を書いてくれています。

全く思いいれのなかった、山崎武司選手(楽天)の話に感動し、泣きそうになってしまいました。
山あり谷ありでつかんだタイトル。素晴らしいです。

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となり町戦争 三崎 亜記 集英社

となり町との戦争事業という、普段全く考えられないことが起こり、
戸惑いながらもそれを受け入れ、参加する主人公。

もっと反対とか、何かアクションは起こさないのかと少し疑問。
(あまりにも素直に参加したのが不思議。)

直接人を殺すわけでもなく、そういったシーンを目の当たりにするでもなく、
戦争は着実に進んでいく。
何も感じられないなか、戦死者だけは増えていく。

そんな不思議な戦争、考えられるだろうか。
自分のこととして、受け入れられるだろうか。

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