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G-雑記

社会人のたまに更新されるぼんやりとしたブログ

容疑者Xの献身 東野圭吾 文春文庫

友達に誘われて映画を見に行き、その後この本を読みました。

ガリレオシリーズということを知らず、
テレビドラマも見てませんでしたが、
この本をシリーズで初めて読んでも十分楽しめました。

警察に少しずつ明らかになっていく状況。
何事もないかのように作戦を続ける石神。
戸惑いながらも石神に続く靖子と美里。
石神の用意したアリバイトリックとは。
・・・という感じですかね。

石神に感情移入して読んでいき、どのようなトリックを組んだのか
考えながら読んでいたのですが、なかなか難しいものでした。
ひとつ気になる点があって、それが解消されればもっといいんですが。

1日の読書量が少ないんですが、この本は続きが気になって
2日くらいで読んでしまいました。

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ベースボールと日本野球―打ち勝つ思考、守り抜く精神  佐山 和夫  中央公論社

野球の起源をたどり、その思想を読み取り、現在の日本の野球との違いを明らかにしています。
ベースボールというスポーツは、庶民の遊びとして始まり、次第に育ちながらプロを形成していく。しかし日本の野球は、現在の「東大」のもととなる一高、つまり「エリート」から始まる。「下から上へ」広まったベースボールに対し、「上から下へ」野球は広まっていった。日本の野球は楽しむものではなく、本人達の「誇り」を保つものであった。
それがアメリカは「打ち勝つベースボール」であり、日本は「守り抜く野球」であるゆえんである。

内容として起源をたどる部分が長すぎて大変なのと、あくまで昔の話をしていて、現在の話がほとんど出ないのは少し期待はずれだった(1998年発行であることも考慮したとしても)。

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四畳半神話大系   森見 登美彦   角川書店

全4話。同じ四畳半の部屋、同じ登場人物でそれぞれ微妙にズレたパラレルワールドで起こる物語。

微妙に暗い主人公。悪事をはたらくことに関しては素晴らしい動きを見せる友人。上に住む「師匠」と呼ばれる人物。そして独自の世界に住む後輩。それぞれが魅力的で、一人一人が奇妙な世界を動き回ります。

最終的に謎が謎のまま残っている点をいいととるのか、気に食わないと思うかは読んだ人次第。自分としては謎にする必要のないところまでそのままなのが、どうにかならないのかと思いました。

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学力があぶない   大野 晋, 上野 健爾  岩波書店

2001年の本なのでデータは古いですが、考察される学力の「危機」は決してずれたものではありません。

基本的には教える側の問題点や、制度上の問題点が述べられています。一番共感した点、そしてこれから気をつけようと思った点は、教師は偉いと思われなければいけない、友達感覚では信頼は生まれない、ということです。自分の尊敬している先生はまさにそんな人です。この人についていけば必ず力が付く、と思える人。だからこそ頑張ろうと思えるんです。

教育制度は簡単に変えることは出来ません。やれる範囲で、最善の方法を考える。それが教える側最大の努力ではないでしょうか。

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読書力  斎藤 孝  岩波書店

読書力とは何かを考える本。そして読書のよさ、読書のいい方法を考える本。

自分が高校生だった頃、教育実習に来た国語科の方がおすすめした本で、自分が本を読むようになったきっかけの本です。

中で三色ボールペンを使って読んでいく方法を紹介しています。自分はボールペンが嫌い(後から消せないため)なので、別のページで紹介されてる、付箋を使っていいと思ったところに目印をつける、という方法をやっています。。ちなみにこの本にはった付箋は10枚。このレビューを書くときにも、どこをそのポイントにするかの参考になります。

「”the book”にこだわらず、大量の”books”によって自己形成を図り、価値観を形成し、人間理解力をも身につけ」る。決して難しいことではないこと。高校生のうちからその習慣を身につけるべきだと、自分は思います。

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